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国内:733名/海外:514名

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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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レポート<Rin crossing特別セミナー Vol.4>2013/03/19

テーマ「地域ブランドを海外に発信するコツは

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Rin crossing 特別セミナー

2013年2月6日から8日まで開催された第75回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2013において、「Rin crossing特別セミナー」をおこないました。今回は、2月7日に開催されたセミナーをレポートします。
(2013年2月7日(木)10:30〜12:00 東京ビッグサイトにて開催)

国内地域メーカーと海外の橋渡し役として

みなさん、こんにちは。佐戸川と申します。建築や住宅、インテリアなどに関する、さまざまな商品を開発するデザイナーをしています。国内の展示会のプロデュースや、商品の見せ方のデザイン的なサポートなどを手がけてきました。そこからさらに、JETRO(ジェトロ)さんを通じて、さまざまな地域商品の海外における販路開拓のお手伝いをさせていただくようになりました。また、「ジャパンブランド」の立ち上げにも携わり、国内のメーカーさんを海外に発信してきました。私のこうした経験から得られたお話を、今日みなさんにさせていただきます。

パリの展示会に日本から100を超える出展

私は毎年20カ所ほど海外の展示会を取材しています。その中で、日本のメーカーさんも出品されている「MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)」の展示会の様子をご紹介したいと思います。「MAISON&OBJET」は毎年フランス・パリで開催されているメゾン(家)に関するあらゆるオブジェ(室内装飾品)の展示会です。日本から100社以上の出展がありました。今日はその中からいくつかご覧いただきます。
これは3号館。高岡の銅器の能作さんです。小さなスペースにグラフィックを使って、国際的にも使われそうな飲食道具を中心に展示していました。ここは国際展示場なので、ヨーロッパだけでなく、世界中から人が集まります。能作さんが最初に出展したときには、台湾のお客さんにご注文いただいたと聞いています。
こちらは4号館で、これはブナコさん。テーマは音と光。ここで発信していたことによって、日本のあるホテルの全室に、ここの照明器具が採用されることになりました。これは私がプロデュースさせていただいた「Re-mix Japan」の展示です。地域間交流の促進もかねていて、いろいろな地域の商品を展示しています。これは富山県の新光硝子さんで、ガラスを加工している会社です。専門家が集まるスペースで、そういう方たちに材料を売ろうという発想ですね。
こちらは6号館で、生活雑貨を集めた場所ですが、JETROさんが16社まとめてジャパンショップのコーナーを作っていました。最初に出展されるきっかけとして、JETROさんをご利用になるというのも非常にいい方法だと思います。

パリでの出展をきっかけに海外販路を開拓

こちらは松栄堂さんといって、お香屋さんです。私が知るだけでも10年近く出展されています。日本のお香はたいへん人気のある香りに成長しています。松栄堂さんも出展をきっかけに代理店ができ、ヨーロッパをはじめアラブの国などでも販路を開拓できています。
これは7号館で、ここは岩田さんという寝具屋さんです。日本の寝室の佇まいを凝縮して、展示していました。寝具をつくる技術でさらに防寒具や室内履きなどの新製品を開発し、海外に持って行っています。こちらは「京都プレミアム」で7回連続出展です。毎回編成が変わり、今回も10社ほどが集まって、特徴のある日本ならではの良質な工芸品に近い商品を出展していました。日本の伝統美術を活用して、世界に発信できる技術力、製品力というものを見せていました。
8号館の「now!」は、最先端の商品が展示されている場所です。「ジャパンクリエイティブ」も出展しています。ジャスパー・モリソンなど世界の著名なデザイナーと日本の生産メーカーがジョイントしました。これもデザイナーは島村卓実くんという1人のデザイナーが、さまざまな日本の産地で仕事をし、それを編集した展示となっています。

海外進出の長期ビジョンが、すべての軸になる

では、今日のテーマである地域ブランドを海外発展していくコツについて、ご説明していきます。「MAISON&OBJET」のような世界的な展示会はたくさんあります。そこで展示会に出展するにあたって、日本製品の魅力とは何かを考えなければなりません。私が見たところ、それは二つあります。一つ目はやはり長い歴史と伝統文化。もう一つは、日本の最先端技術。自動車産業、家電産業、最先端の産業の分野。あと付け加えるとすれば、食文化でしょうか。これらが融合されて、日本の魅力になっています。近年、とりわけマンガやアニメといったポップカルチャーが世界を席巻していますね。こういうものを私たちは十分に活用すべきだと思います。
そこで海外進出にあたっての課題ですが、明確なビジョンをつくることが重要です。国内外の展示会に出品する、自社製品をいろいろなところで評価してもらうなど、グローバル化に向けて、長期ビジョンをつくる必要があります。日本が初めてグローバル化したのが明治維新なのですが、とりあえず海外のアドバイザーを通して、幕府と薩摩藩がパリ万博などの国際見本市に行きました。そこでバイヤーとの活発な交流ができた。それを繰り返すことが大事です。先ほどご紹介したいくつかの会社は、何年も繰り返し出展しています。ものはつくったが、どう売っていいかわからない場合は、とにかく体験してみること。そこから何かを得て、次に進めます。これを飛ばしてグローバルビジネスは構築できないことを認識していただきたいですね。
海外見本市に出展するにあたっては、オペレーションが必要なのですが、市場を見据えた明確なビジョンづくり、出展を繰り返すことによって、徐々にマーケットを絞り込むことができるようになります。グローバルマーケティングの場合には、ターゲット、売り先、または売るスタイルをしっかりまとめないといけません。コンセプトをしっかり構築して、販路開拓をしっかり見据えて、出展計画を立てる。その際、中小企業基盤整備機構さんの国際支援課やJETROさん、経済産業省などがさまざまな支援をしてくれます。あるいはデザイナーやプロデューサーを探して、その人たちの指導を得ながら海外出展の計画を立てることも可能です。

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