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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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レポート<Rin crossing 特別セミナー Vol.5>2013/04/23

果たして、地場産品はマーケットを拡げる可能性があるのか?

2013年2月12日から14日まで開催されたrooms26へのRin crossingブース出展にあわせて開催した「Rin crossing特別セミナー」をレポートします。
会場には、メーカー、バイヤー、デザイナー、メディアなど様々な業界の方々が集まり、スピーカーの本音トークに、時には笑いながら、熱心に耳を傾けていました。
(2013年2月14日(木)18:00〜20:00 セレクトショップRin(東京・表参道)にて開催)

昨今、“日本の手仕事”が見直され、国内外で注目を集める地場産品。その魅力、マーケットとしての可能性を広く発信するため、新たなトレンドを生み出している地場産品の作り手と売り手を代表して、メーカー、MD、ショップ責任者の視点から、地場産品の魅力や今後のトレンド、マーケットの将来性をディスカッションするとともに、地場産品の可能性を引き出すRin crossingの役割を紹介しました。

講師

山嵜 陽子氏(Knot Japan)

元セレクトショップのインテリア雑貨部門のバイヤー。販売とバイヤー経験から得たリアルな感覚を活かし、デザイナーやメーカー、そして、企業と共にモノつくりから流通に繋げるトータルコーディネイトを行っており、複数のブランド立上げに携わる。

坂本 朝夫氏(坂本乙造商店※Rin crossing参加メーカー

会津若松に拠点を置く、創業1900年の老舗漆器メーカー。漆工芸の枠を超えた作品も多く手がけ、近年では世界的ブランド FENDIとコラボレーションし、モードと伝統工芸が融合した芸術的なバゲットで話題に。

本田 恵子氏(セレクトショップRin店長)

「デザイン×職人の技」をコンセプトにした地場産品のセレクトショップRinの店長。デザインに優れた各地の工芸品を発掘し、実際に販売を行っている。

柿沼 文彦(独立行政法人中小企業基盤整備機構 新事業支援部 審議役)

司会

赤間 裕子氏(ヴォイス&トーク)

元TVアナウンサー。司会以外にも「声と話し方」の企業研修や講演を行っている。

ズバリ、地場産品の魅力とは?

山嵜氏 地場産品も多種多様ありますが、どこか日本人心をくすぐる懐かしさや身近で触れていたくなるところだと思います。

坂本氏 作り手の顔や思い(こだわり)が見えるところ。また、大量生産では、「ムリ、ムラ、ムダ」として切り捨てられる作り手のこだわりが地場産品の持つ高級感となっています。

本田氏 作り手の思いを伝えたくなるところです。

ファッションを中心にコラボレーションが増えている地場産品について

山嵜氏 コラボレーションをコーディネートする際に限らず、基本的にはお客さまに喜んで頂くための視点で、ものづくりやメーカーの可能性を引き出すことをあきらめないように心がけています。その1つとして、ファッションという新たな視点が入ることにより、今までにない新たな客層を取り込める可能性は大きいと思います。また、国内の若手デザイナーの育成も兼ねたコラボレーションや海外デザイナーとのコラボレーションも積極的に行うべきだと思います。

坂本氏 コラボレーションとは、自分のできることを相手に開示すれば、「こうすればどう?」と気づきを与えてくれる場(K【気づき】 to K)だと考えています。また、特に大企業とのコラボレーションでは、厳しい品質基準が求められ、気づきだけでなく、技術向上の場でもあります。様々なコラボレーションの経験から、開発テーマは、抽象的で大きなもの(例:「ライバル会社の鼻をあかしたい」)の方が、制約のない発想が生まれ、いいものができると感じています。開発には、ひらめきが重要ですが、個人の能力によるところが大きく、継承するのが難しいところが課題です。

本田氏 セレクトショップRinでは、「デザイン×伝統」のコンセプトを掲げ、コラボレーションなどでデザインされた現代の生活にマッチする商品を取り扱っています。例えば、これからのコラボレーションでは、デザイナーとメーカーに子供たちを加えることで、未来のマーケットを創ることもいいと思います。

柿沼氏 コラボレーションで商品を開発すれば、販売するための新しいチャネルも必要となります。新しいバイヤー、チャネルとの出会いを提供し、コラボレーションを支えるのも、Rin crossingの役割の一つとなっています。

地場産品って、リアルに儲かるの?

本田氏 地場産品は、高価格帯の商品が多いため、すぐに売れるというものではありませんが、「他にはないもの、いいものが欲しい」というニーズがあるギフト向けという戦略があります。また、商品の見せ方(思いの伝え方)でも売り上げが変わります。地場産品の良さを理解していない人が多く、市場を育てていく視点も重要でしょう。

山嵜氏 お店においては、売れるからと言ってお客さまに媚びるだけでは正直売上は伸びません。既存の商品では満足されていないお客さまもいらっしゃいますので、そういう層にもきちんと提案できるようにすることで全体の魅力と共に売れる方向にすることが望ましいと思います。

坂本氏 売れます!マニアの心をくすぐることです。価格のために、量産品に近づけるのは避けること。値段が先にくるようなものは売れません。マニアの心をくすぐるには、消費者満足度でなく、社長満足度でモノづくりをすることです。
※坂本氏は、100万円以上する特別限定生産の漆仕上げのカメラなど、マニア向けの商品を手掛けた経験から、売れる手ごたえを感じています。

今後、もっと需要を起こすのに必要なことは?

山嵜氏 地場産品に関心を持っていない消費者にも伝える工夫と、地場産品の良さをもっと知って買ってもらうためには、特に売る側の提案力も必要です(昨今、保守的な感じの店舗が増えているように感じます)。また、作る側は、もっと色々なお店に行って、実際の現場を見ながら、どういうお店に置きたいか、またどのように置かれたいかをイメージしていくことも必要だと思います。

坂本氏 商品開発において、品質基準の要求に応えること(品質規格をクリアできなければ、試作で終わってしまう)。商品の魅力を伝えるプレゼンテーション力を高めること。

本田氏 作り手の責任、売り手の責任に温度差があってはいけないと思います。連携が重要です。売り方としては、特別感を重視し、ギフト需要を拡大させることが鍵だと思います。

柿沼氏 コラボレーションには、縦割りではなく、横串の支援(一貫支援)が必要です。
そこで、Rin crossingでは、マッチング、商品開発時のアドバイス、テストマーケティングなど、企業ごとに異なる課題(ステージ)に合わせ、サポートを組み合わせることとしています。

今回のセミナーのおさらい【キーワードとRin crossingの役割】

◎地場産品の魅力=「懐かしさ」や「共感」を生み出す作り手の「こだわり」

Rin crossingでは、バイヤーをはじめ、Rin crossingにアクセスするすべての方々に、その魅力に気づき、地場産品をより身近に感じてもらえるよう、商品だけでなく、その商品の後ろにあるストーリーも丁寧に発信しています。

◎コラボレーション=新しい視点や創造力により、世界にも通用する商品を生み出すブラッシュアップの場。

Rin crossingは、WEBサイト、商談会等によりコラボレーションにつながる多様な出会い(バイヤー×メーカー、メーカー×メーカー、消費者×メーカーなど)を提供しています。

◎ギフトやこだわりのある顧客層、マニアに対するマーケットに、チャンスあり。

Rin crossingの会員バイヤーとして、卸・商社、小売店舗、通販など流通業界の中でも、セレクトショップや専門店など、こだわりを持って販売するバイヤーに積極的に参加を呼びかけています。

◎コラボレーション、作り手と売り手とサポーターの連携が、新たな需要開拓の鍵

コラボレーションにおける作り手、売り手の責任に加え、サポートする側の責任も重要です。Rin crossingでは、企業が直面する課題に応じて、コラボレーションのコーディネートだけでなく、中小機構の他の支援プログラムを活用した企業の経営全般にかかわる支援も重視しています。

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