The Place of Discovery Rin Crossing

menu

menu

登録メーカー
249社
登録バイヤー
国内:638名/海外:504名

詳細へ

Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

Home > Rin crossing Eye > レポート<Rin crossing 特別講演会 金谷 勉 氏 『デザインが変えるものづくりの経営』>

レポート<Rin crossing 特別講演会
金谷 勉 氏 『デザインが変えるものづくりの経営』>2013/10/01

概要:
デザインの力をモノづくり企業に取り入れることで、商品開発だけではなく、その企業の経営姿勢をも変えていく…。日経スペシャル「ガイアの夜明け」でもフィーチャーされた、今最も地域産業と協業活動をして活躍されているデザイン会社"セメントプロデュースデザイン"の代表兼プロデューサーである金谷 勉 氏をお招きし、デザインと経営について、実際に携わったプロジェクトをベースにお話いただきました。実際にモノづくに携わっているクリエイターの方、企業の方、またデザインやモノづくりに興味を持っている方々等、定員をはるかに上回る約120名の方々にご参加いただきました。
日時:
2013年8月28日(水) 19:00-21:15(18:00開場・受付)
場所:
WATERRAS COMMONホール(千代田区神田淡路町2-101)

講演会レポート

金谷さんの考える"モノづくり"のポイントをまとめましてので、ご紹介します。

■商品開発は新開発ではなく、既存コア技術の延長線上の開発でリスクを抑える
  • ①自社のコア技術を再確認する
  • ②経験済みの加工技術(製品)をマイナーチェンジする
     ⇒完全な新製法ではないことで、開発のスピードとコストダウンを計れる。
  • ③マーケットに合う様相やパッケージにする
     ⇒企業の持つ技術を活かしつつも違う販路を見出すことができる。

どうしても新開発しようとすると、軸や製図の工程など全てを変える必要があります。
そこで、実際の現場を見た上で、デザイン等最小限で改善できるところから開発をスタートさせます。そのような取り組みによって、職人の負担を軽減させることができます。

<具体的なセメントプロデュースデザイン社による事例>

■商品開発のデザインとは「意匠(コト)」「製造(モノ)」「販路(ミチ)」をカタチにすること

何をもってデザインするかのスタート地点は、全て"販路(ミチ)"からはじまります。
市場考察をした上で、どのようなモノをつくり、どう価格や製造をデザインするか。そして、販売時にはどのようなPRや販売戦略をすればよいのか、ということを全てカタチにしてこそ"デザイン"と呼べるのです。

■ものづくりの初回生産は「多品種少量生産」で、リスクを回避する

ものづくりをする際、デットストックを避けるためにも、どの商品がどのくらい売れるかという計数管理をする必要があります。その為、初回はできるだけロット数をかけずに種類を増やし、少量生産で製造リスクを減らすようにします。生産ロットが大きい製品はカラーバリエーションなどを増やすことで、全体のロット数を変えずに初回導入時のリスクヘッジを行うようにします。

■自社でコントロールできるよう"自販(最終商品を製造できる技術・能力)"を考える

受託仕事だけではなく、自販率をあげていけば安定した事業費を確保しやすくなってくると思います。販売のコントロールは大変ですが、収支の増減が読みやすくなり、その分マネーコントロールもしやすくなります。自販化は短期的な売上だけではなく、自販技術の価格安定にもつなげていけることで経営を安定させていくことも可能だと思います。

■第三者の目で埋もれている技術を認識する

自販展開を図る上で、自社に埋もれている技術や認識していない技術などを第三者の目で確認し、改めてその技術にスポットを当てることが必要です。プロデュースに関わる方々は、そのような技術を再認識することも業務の重要な一環です。

<例>

  • ①リボンがつくれる=リボンの会社=ポリエステル生地を加工できる会社である
  • ②メガネをつくれる産地=セルロースアセテートを加工できる産地
■ものづくりのゴールは事業継続ができること

売買成果がゴールではなく、大事なのは事業継続できることが最終ゴールだと思います。
何度も繰り返しますが、自販化は物品の製品売買の成果だけではなく、「自販製品」によって「市場確保」ができ、それにより自社技術や製品の「認知訴求」ができる。そして認知が上がることで、市場の反応を「自販製品」にまた活かせる といった循環を生み出します。また各地へ販路、市場性が広がることで新しい仕事が流入してくる可能性が高まるというメリットもあります。そのメリットを活かし、技術を変化する今の市場へフィットするカタチへデザインし続ける必要があります。

ページトップへ