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261社
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国内:803名/海外:517名

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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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レポート<「EN」エキシビション/トークセッション>2014/04/15

創り手×クリエイターが生み出す新たな魅力

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2014年3月18日(火)~20日(木)、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYOの一環として、クリエイターと日本の技術が出会うプロジェクト「EN」(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構/共催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構)が開催されました。

日本の創り手とファッション業界に関わりの深いクリエイターがセッションを重ね、ライフスタイルアイテムを制作。14組のアイテムを渋谷ヒカリエ8Fのクリエイティブスペース「8/」に展示しました。

Rin crossing参加メーカー4社も今回のコラボレーション企画に参加。クリエイターとの共創によって、これまでの商品に新たな魅力が加わったアイテムが生み出されました。

000/株式会社笠盛(桐生)×JUN OKAMOTO

刺繍の老舗「笠盛」から誕生したテキスタイル・アクセサリブランド〈000:トリプル・オゥ〉と自身のブランド〈JUN OKAMOTO〉を展開する服飾デザイナー・JUN OKAMOTO氏によるレースアクセサリー。

株式会社添島勲商店(大川)×FUGAHUM

「人と自然の共生」をテーマに、安全で環境にやさしい国産いぐさにこだわったモダンデザインのインテリアを提案している〈株式会社添島勲商店〉とファッションブランド〈FUGAHUM〉プロデューサー・外所一石氏による、ゲームのモチーフを柄にした花ござ。

株式会社タケヤリ(倉敷)×THE UNION

倉敷で創業126年の老舗の帆布専門メーカー〈株式会社タケヤリ〉と牧田耕平氏がディレクターをつとめる、コンセプトの異なる複数のブランドから構成されるプロジェクト〈THE UNION〉による、2号帆布を使用したバッグ。

M.SCOOP/有限会社ミマツ工芸(佐賀)× plantica

長年、木に携わってきた「有限会社ミマツ工芸」が高度な技術を活かして制作するブランド〈M.SCOOP〉と、花に関係するアート・ファッション・ライフスタイル・メディアなどをつなげながら幅広くデザインを手がけるクリエイティブスタジオ〈planthica〉によるコラボレーション。

これからの日本のものづくりを考える、トークセッション

3月19日には「日本のものづくりをつたえる、これからの時代のヒント〜『共創』を考える」をテーマに、Rin crossingとENのコラボによるトークセッションが行なわれました。

第1部〈SESSION EN〉では、「EN」に参加したメーカーとクリエイターによって、商品開発エピソード、メーカーとクリエイターの共創の可能性について意見が交わされました。

[参加クリエイター]
coromoza・西田拓志氏
バイヤー・クリエイティブディレクター/株式会社メソッド 代表取締役・山田遊氏
ファッションブランドFUGAHUMプロデューサー・外所一石氏
SELFプランニングディレクター・KIRA氏
[参加メーカー]
株式会社添島勲商店インテリア部課長・石橋直樹氏
株式会社タケヤリ・リテールディビジョンプランナー・大岡千鶴氏
SIWA|紙和(株式会社大直)プロデューサー・一瀬愛氏
株式会社堀口切子 三代秀石・堀口徹氏

株式会社添島勲商店インテリア部課長・石橋直樹氏

弊社は、国産いぐさにこだわったインテリア商品のメーカーです。畳やござだけではなく、現代のインテリアにもあうようなデザインのソファーや雑貨など、さまざまなアイテムをつくっています。ただ、私たちメーカーは独自に何かをつくったとしても、それを伝えることが苦手です。今回の企画では、デザインの力でより多くの方に見ていただける可能性を感じました。デザインする方に、創り手の現場をみて、素材の特性や製造過程などを知っていただくと、より良いモノづくりにつながると思います。

FUGAHUMプロデューサー・外所一石氏

コラボレーションによって何かをつくる場合、従来にないアイテムをつくることが多いと思うのですが、今回、実際に工場におじゃまして、いぐさの機能性や効能を知ったときに、この素材がいちばん生かせるのはやっぱり畳やござだと思い、直球勝負しました。花ござを買ったことのない人たちと共有できるデザインにしたくて、1970年代に大流行したアーケードゲームをモチーフにした柄にしました。

株式会社メソッド 代表取締役・山田遊氏

夏にござの上で昼寝をしたいなと思ったとしても、それを持っている日本人は今では少ないと思うんです。「ござを買いたい」と思った若い世代に、この柄の花ござという発想はアピールすると思います。バイヤーとしては、いろんなお店に提案できる商品ですね。

株式会社タケヤリ・リテールディビジョンプランナー・
大岡千鶴氏

弊社は、創業126年の帆布専門メーカーです。今回、THE UNIONのデザイナー・牧田さんが、うちにしかできない極厚帆布に興味をもってくださったのですが、もともとこの2号帆布は資材用のもので、ファッションアイテムに使われることはほぼないので新鮮でした。デザインは、「EN」という展示会名にあわせて「縁を結んでいこう」というコンセプトのもと、おむすび型で底が円形になっています。クロスする持ち手には「ここからつながっていきたい」という思いが込められていますが、これはデザイン上のことだけではなくて、持ち手をクロスさせることで素材の重さを感じさせないようにしているところがポイントです。

SIWA|紙和(株式会社大直)プロデューサー・一瀬愛氏

「毎日使える和紙製品」というコンセプトの〈SIWA〉というブランドで、バッグやメガネケース・名刺入れ・収納ケースなどをつくっています。「ナオロン」という自社で開発した、クラフト紙より5倍の強度がある障子紙を使っています。洋服はなかなか商品化が難しくて、肩まわりが平面的になってしまったり、体になかなか沿わなかったり……。今回、JOINTRUSTさんとコラボしたことで、着るものとして違和感のない仕上がりになりました。和紙+異素材をご提案いただいて、刺繍や切り絵などが入っています。

株式会社堀口切子 三代秀石・堀口徹氏

弊社は江戸切子をつくっています。今回、デザイナーのHAN AHN SOONさんから最初にあがってきたデザインは、切子の技術では実現できないことがすごく多かった。それでもHANさんのデザインに応えたいという思いが強かったので、切子とプリント、ステンドグラスなど、できることを提案して最大公約数を見つけるという作業を続けました。アイデアをかたちにするというプロセスと、HANさんらしさも自分らしさも出すことが大変で、時間がかかりました。また、新しいチャレンジをしたいと思っていたので、桐箱のデザインにもこだわりました。切子業界ではパッケージにコストをかける習慣がありませんが、ファッションではパッケージも重要視されます。側面から板の継ぎ目が見えないように45度で合わせてプリントしました。

山田遊氏

切子とファッションって、普段おかれている場所はすごく遠いですよね。でも、こういうコラボレーションは、洋服屋さんが切子のグラスを置くきっかけになるんじゃないかと思います。
また、今回のコラボレーション企画の全体的な印象として、ファッションデザイナーとメーカーの相性の良さを感じました。ファッションデザイナーは、シーズン毎にものすごくたくさんのデザインを発表するのでスピードが求められるし、常に生産現場ともデザインと技術のすりあわせをしているので、メーカーとのコミュニケーションがうまくとれるのだと思います。そういう意味では、今回のコラボパートナーとしてはすばらしいマッチングだったのではないでしょうか。

SELF プランニングディレクター・KIRA氏

何かを一緒に創るということは、人と人とのぶつかり合い。コミュニケーションをしっかりとることで良い摩擦を生み、その摩擦をエネルギーに変えてモノづくりにつなげられたら楽しくて可能性が広がると、今回の体験を通して感じました。お互いのことをよく知って理解する。その輪を広げていけば、日本のモノづくりはもっともっと良くなるんじゃないかなと思っています。

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