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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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Rin crossing 登録バイヤーインタビュー2015/04/30

「伝えたい気持ち」×「差し上げる相手」で選ぶ、パーソナルなギフトをご提案しています。株式会社三越伊勢丹 ソリューション統括部ギフト営業部 商品担当 マネージャー 岡本 拓 氏

伊勢丹新宿店のギフトコーナーで、家庭用品や雑貨などのバイイングをご担当なさっている、マネージャー岡本拓様に、リニューアルしたギフトコーナーのコンセプトや商品選びの際に大切にしていることなどを伺いました。文中敬称略。

伊勢丹新宿店のギフトコーナーがリニューアルされましたね。

岡本 伊勢丹新宿店の再開発計画の中で、ギフトサロンを5階のリビングフロアから6階に移設することになりました。
これまでのギフトサロンは、儀礼的な返礼ギフト顧客をメインターゲットとしていたのですが、どうしても大口受注や返礼用途に偏りすぎてしまい、安定供給できる定番商品でなければご提案できないような状況でした。その結果、ギフトコーナーの品揃えはどの百貨店に行っても変化がなく、伊勢丹ならではの魅力あるご提案ができていないという問題を抱えていました。そこで、売り場の移設を機に、伊勢丹新宿店のお客様に合ったギフトコーナーとはどういうものなのかを一から考え直して、つくり上げていこうと思ったのです。

テーマや方向性、ターゲットなどはどのように設定なさったのでしょうか。

岡本 三越伊勢丹グループ全体で「JAPAN SENSES(ジャパンセンスィズ)」というキャンペーンを行っているのですが、非常にお客様の反応が良く、最近は「ブランド」ではなく「made in japan」がお客様にとってのプラスアルファになっていると感じています。
そういう背景のなかでギフトサロンの品揃えを見直したとき、限られた売り場で何をお客様にアピールしていくのか考えて、「ありきたりの返礼ギフトではない、パーソナルな気持ちを伝えるギフト」というコンセプトに至りました。
百貨店ではどの売り場でもギフト包装ができるのに、あえてギフトコーナーにいらっしゃるお客様というのはどんな方なのだろうと考えると、「何を選べばよいかわからない」「こういう物を贈りたいのだけれどそれでよいのか」と迷っているのではないかと思います。
ですから、従来のように「結婚祝いには食器」という特定の用途のための定番アイテムだけを揃えるということは、今回考えませんでした。目的やプライスに偏らず、幅広いバリエーションで、スタイリスト(販売員)がお客様のご要望に合わせてご提案できる品揃えを目指しています。

今回、Rin crossingの参加メーカー10社の商品を扱っていただくことになりましたが、どのようなコンセプトで商品をお選びになったのですか。

岡本 いろんなお客様のニーズに応えられる品揃え・売り場づくりをしたいと考えて、これまでブランドやメーカー別に並べていた商品を、思い切って用途別に並べることにしました。 用途別というカテゴライズはよくあるのですが、「伝えたい気持ち」と「差し上げる相手」との関係を結びつけて、「おめでとう」「ありがとう」「こんにちは」の3つにカテゴライズしてご提案しています。
たとえば、親世代へ差し上げるときの「おめでとう」なら、「家でくつろいでいただく良質なもの」という切り口で株式会社髙岡さんの〈おじゃみ座布団〉や、今治の高級タオルを。結婚祝いの「おめでとう」なら、新居で2人で使っていただく家庭用品やテーブルウェア。同じ「おめでとう」でも、就職祝いや新成人にならこんなものと、さまざまなシーンに合う品揃えを心がけています。
「こんにちは」でも、外国の方に差し上げる場合なら、廣田硝子株式会社さんの〈江戸キャンドル〉であれば、デザインは和ですが、キャンドルは洋のアイテムですので、外国の方にも受け入れられるのではないかと考えて選びました。
「伝えたい気持ち」と「差し上げる相手」でテーマを決めて、そこに合う品物を選んでいます。
 

結果はいかがですか。

岡本 作り手のこだわりを正しくお客様にお伝えする難しさはありますが、新しく入れた「made in japan」の商品も徐々に売れ始めています。
例えばRin crossingの佐賀ダンボール商会さんの有田焼の万華鏡は非常に高額ですが、結婚祝いのお礼として目上の方に贈りたいという方がいらっしゃいました。そのときは、5万円前後のものをお選びいただきました。

商品の説明はどのようになさっていますか。

岡本 当面は、スタイリストがきちんとお客様へご説明するために、POPなどに必要以上の情報は出さないようにしています。今後は、少しずつ、文字でもご説明することになると思いますが、あまり文字ばかりだと読むのに一生懸命になってしまいますから。
たとえば、タブレットで製造工程の写真を見せながらご説明できればいいのではないかという案もあり、メーカー様にこういう工程のお写真を下さいとお願いをしています。
あとは、いかにして「これは、ただのコップじゃないんだよ、ただのぐい飲みじゃないんだよ」というところをお客様に感じ取っていただいて、「そういう背景のあるものだったら自信をもって贈れるね」と思っていただけるかがカギだと思っています。

たくさんのメーカーさんとお会いになっていろんな商品を見ていらっしゃると思うのですが、「もうちょっとこうしたらいいのに」と思うことはありますか。

岡本 Rin crossingの参加メーカー様にはあまりないのですが、「伝統的なものを作り続けること」が目的になっているように思える商品もあります。マスターピースとしてつくり続けていくことは非常に大切なことなのですが、長く受け継いできたものを惰性でというと失礼ですが、そのままつくり続けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。お客様のライフスタイルは明らかに変わってきていますから。
一方で、最近は商品開発にしてもパッケージにしても、ものすごく工夫されている創り手の方も増えています。新しいライフスタイルの中からヒントを見つけて、「自分達ならこんなことができるんだ」と、純粋に新しい物をつくっていくことは非常に意味のあることだと思います。

今後、Rin crossingに期待することがありましたら、お聞かせください。

岡本 メーカーのどなたにご連絡すればよいのかわからないときにご担当者様をご紹介いただけるのは非常にありがたいですね。Rin crossingという仲人をたててお見合いをする気持ちで、御社の品物に興味を持っていますと伝えれば、私どもの「本気度」を汲み取っていただきやすいかなと。
去年のちょうど今頃、インテリアライフスタイルでRin crossingのことを初めて知ったのですが、サイトを拝見して、世の中にはすばらしいものがまだたくさんあるのだなということをあらためて知りました。今後も、私たちの知らない創り手の方の情報をどんどん教えていただけたらと思います。

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