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登録メーカー
249社
登録バイヤー
国内:638名/海外:504名

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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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レポート<地域にFOCUS ~つなぐちから~>
京都2016/02/23

 京都市街地を東西に走る夷川通。なかでも、烏丸通から寺町町の間は家具の街として知られているが、現在は、雑貨店、飲食店も増えており、住と食のストリートとしても注目されている。この一角に今回紹介するコネクトのショールームを兼ねたシェアオフィスがある。

ショールーム外観

 「モダンな和のもの」を、ひとりでもたくさんの人たちに知ってもらいたい、使ってみてほしい。そんな気持ちから始まり、今は伝統工芸などのモノや情報やコンテンツなどのコトを世界中に広げるべく、 日々奔走しているコネクト代表の星野氏。

ショールーム内

 大学在学中に学生団体の事務所を兼ねたシェアハウスを始めた京都で、府庁の仕事なども行う広告代理店のウェブディレクションの仕事に就く。しかし、ふと気づく、WEBの世界はどんどん消えていく、たとえ超大手のサイトを仮につくるぐらいになっても自分の作ったものは5年、10年後には残っていない。一方、京都の街には、何百年、何千年ものの伝統工芸が息づいている。伝統工芸に関わる仕事に携わりながら、自分の思いを後世に伝えることができるではないか。

 その最初の一歩として、一人で伝統産品の催事販売を始めた頃、たまたま、昇苑くみひもの経営者と出会い、くみひもの製のストラップの新商品に関するOEMやノベルティの営業のお手伝いやWEBショップを3年ほど手がけることになり、百貨店をはじめとする新規の取引先の開拓を通じて、営業のネットワークを広げることができた。

 そうこうするうちに、バイヤーから組紐以外の商材についても紹介を頼まれたり、百貨店の催事企画やセレクトショップからの出品依頼が舞い込むようなる。結果、いくつかの伝統工芸のメーカーから、声がかかるようになり、フリーの営業として独立を果たす。
 「connect」という名のとおり、まさに創り手と売り手をつなぐことがビジネスとして成り立つようになる。動いているうちに、新しい道が見えてきた。同氏は「地域への思い、改題への気づき」と「チャンス」が結びついたという。
地域における当事者がリスクを取ってアクションをおこすための媒介として存在として評価されている。
 現在は3社のメーカーをメインに商品企画、営業、広報のサポートを行っている。商品企画に対してデザイナーを見つけ、商品開発も行う場合もあるという。新規の販路を開拓に必要なことはやっていくという姿勢である。
その延長でメーカーと公的支援の間にも入り、窓口機能として、メーカー側にいた経験に基づき効果的な施策の活用もアドバイスしている。

星野氏(左)と小西氏(中央)

 組みひもの機能を活かしながら、デザイン性を加えることで新たな商品として組み立て直し、新たなマーケットを開拓した同氏。新たな企画の展開先としてすでに海外を見据えている。先に動くことが支援先の売り上げに繋がるという前提のもと、支援先の興味の先取りし、将来のアクションを後押していくという。既にオランダや台湾でのリサーチにも着手している。
 そして、海外も含めたコネクトのあらたなチャレンジの拠点は先に紹介したショールーム兼シェアオフィスである。
当初はショールームを中心に構想していたが、店舗デザイナーの小西氏とオフィスをシェアすることになったことから、海外も含め、コネクトの方向性に共感するクリエイターや関係者が集まる情報交換・情報発信の場としての活用を模索している。
 また、店舗デザイナーの小西氏とのコラボ(http://www.miso-miso.com/)により商品開発の先にある展示や売場の展開における空間づくりや什器を含めた世界観・見せ方による訴求の向上に繋がっているという。

 産地内の問屋機能が低下している現在、分業化したメーカーのマーケティング、商品開発、営業といった機能をサポートするプロデューサーが求められる。
そして、製品の付加価値向上や適正な市場(海外等に)への商品供給を行うために、職人やデザイナー、マーケッターの連携を進めていく必要があり、各プレイヤーの通訳としての機能も当然にプロデューサーが担っていく。各プレイヤーが責任をもって、それぞれの機能を担っていかなればならないが、プロデューサーの果たす役割は多いと思わる。

 京都という歴史と伝統が根づいている地域において、外からの視点を入れながら、営業を行う中で体感するバイヤーや利用者のニーズをもとにした製品企画に加え、Web製作や広報、ブランディングといったトータルの支援を行っているコネクトは、まさに、流通アドバイザーと企画アドバイザーを兼ねたプロデューサーのひとつの形と言えよう。
 コネクトがプロデュースする 企画展Kyoto Craft Sessionは、伝統の良さを生かしつつ、現代のニーズやテイストにあったものを提案していくもので、つくり手・商品企画者・デザイナーの3者が互いを尊重しながら意見をぶつけあい、新しいものを創造し発信していくという。これは、展示や売場における空間づくりに世界観・見せ方による訴求を含めRincrossingの支援と方向性を同じくするものであり、他の地域で既に同様の活動されているユニットとの連携、第2、第3のコネクトが輩出されることを期待したい。

星野 辰馬 氏 コネクト代表

 1977年生まれ。京都の広告代理店でWebディレクターとして勤務。その後、伝統工芸品の京くみひもの工房「昇苑くみひも」に転職。営業として新規開拓を行い、工房のWeb活用に取り組む。
 2009年、伝統工芸品専門の営業としてコネクトを設立。「昇苑くみひも」「木版画竹笹堂」など京都の数社の営業を受託。
東京を中心にオランダ等のヨーロッパの新規開拓の営業を軸に、伝統工芸品のネットショップの運営やリニューアルも手がける。新規開拓だけでなく、デザイナーと工房をマッチングし商品開発を行っている。roomsなどの展示会にも出展。
 2010年 比叡山延暦寺公式ホームページを担当。
 2012年 日本全国の伝統工芸を世界に販売するネットショップJcrafts.comの企画・取材運営を担当。
 2013年 組みひもを使った髪飾り「kumihana」がギフトショーの伝統的工芸品活用フォーラム事業にてグランプリを受賞。

コネクト connect co,Ltd.

URL:http://www.kyotomade.com/index.html

URL:http://www.craft-session.com/
代表:星野龍馬
従業員数 : 5名
住所 : 〒604-0812 京都府京都市中京区夷川通高倉南西角 天守町742 稲井ビルディング2F ABS内
電話 : 075-746-4210/FAX : 075-746-4220

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