The Place of Discovery Rin Crossing

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登録メーカー
261社
登録バイヤー
国内:803名/海外:517名

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Rin crossing Eye Rin crossingに期待を寄せる方々に、専門家の立場からいま求められる市場ニーズやものづくりへのヒントをお聞きします。

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レポート<国際見本市「インテリア ライフスタイル」>2016/06/29

ターゲットを明確にしたライフシーン展示で 編集型店頭をプレゼンテーション

帰宅後のくつろぎ時間を演出したRin crossingブース

梅雨入り目前の6月初めに訪れたのは、東京ビッグサイトで、2016年6月1日(水)から3日(金)の3日間にわたって開催された、ライフスタイル提案型の国際見本市「インテリア ライフスタイル 2016」展(主催:メサゴ・メッセ フランクフルト株式会社)。2016年は昨年度を上回る822社(うち海外195社) の出展者によって、アジア・ヨーロッパのハイエンドなインテリア・デザイン 市場をリードするプレゼンテーションが行われました。アトリウムの特別企画「伝えたくなるデザイン」ゾーンをはじめ、「ホームテキスタイル」、北欧デザイン「NORDIC LIFESTYLE」、キッチン用品「KITCHEN LIFE」、ハイセンスなデザイン提案「MOVEMENT」、日本発信のものづくり「JAPAN STYLE」などエリアごとに、多彩なプロダクトの展示を展開。

取材に訪れた2日目もオープンと同時に多くの訪問客で賑わっていました。海外からのバイヤーの姿も交じっています。Rin crossingのブースを目指して JAPAN STYLE エリアをゆくと、工房やメーカーの単独出展ブースでは、ブランド感を際立たせるデザイン性の高いブース陳列が目を引いていました。また 地方創世の流れを受けてか、佐賀県や島根県などエリアごとに伝統工芸品を発 信する地域ブランドの展示も目立ちます。そんななかRin crossingのブースでは、「働く女性のためのくつろぎ空間」と銘打って、ライフシーンによるテーマ展示が行われていたのが印象的でした。



現在インテリア・デザイン市場では、特に日本の地方産業や伝統的な工芸品、地域色を生かした食品への注目も高まり、インテリアショップ、雑貨ショップのみならず、アパレルの店頭でも工芸品や日用雑貨を取り扱うブランドが増加 傾向にあります。そこで求められるのが、編集型の店頭プレゼンテーション。ブランドの特色を生かした編集、ライフシーンに沿って使用イメージを喚起する編集等、個人店から、ブランドショップ、百貨店にいたるまで、いかに顧客 の購買欲を高める編集を行うかが、小売最前線でのキーポイントのひとつとなっています。

Rin crossingのブースでは、働く女性が一日の疲れをほっと癒すことができる アイテムをキーワードに16社が出展。家の形をモチーフとした陳列台をシンボリックに配し、暖色系のあかりを用いてブース全体で落ち着いた空間づくりが なされていました。中小機構の販路開拓支援チーフアドバイザーの足立正氏が「女性の心の緊張感をほぐすようなアイテムを中心に集めています。30〜40代の感度の高い女性をターゲットとした商品セレクトのなかでも、特に五感で癒される商材に注目しました」と語るように、視覚、味覚、嗅覚、触覚で、女性 が直感的に手にとりたくなるプロダクトが並びます。




目で愉しむ

ブースのなかでも、来場者の目を引きつけていたのが、井上の木製の器シリーズ。扱いにくさがハードルとなる漆器をカラフルながらもスモーキーな色バリエーションでコーヒーミルやプレートなどに展開。漆器を日常使いしたくなる新たな提案です。その他、空間にあたたかな印象をもたらす谷口・青谷和紙の 照明器具や、緊張感をほぐすような網専のLEDの照明、土田人形のほっこり和む昔ながらの土人形など、部屋で過ごす時間が視覚的に愉しくなるようなアイテムがセレクトされていました。

【株式会社 網専】メッシュ、雑貨:「LED 照明:モアレゾシリーズ」
【株式会社 井上】仏壇、仏具、インテリア、雑貨:「木製の器:chantoシリーズ」
【谷口・青谷和紙 株式会社】和紙、和紙製品:「立体漉き和紙の照明器具」
【株式会社 土田人形】京の土人形、陶製品:「京の土人形」



とっておきの器で味わう

そして、くつろぎの時間に欠かせないのが酒器や食器。お気に入りの酒器があるだけで、帰宅後のひとときが特別なものになるものです。雄勝硯生産販売の 硯石のコースターやプレートなどテーブルウェアと東北工藝製作所のガラスの酒器、女性の手にもなじむ形状を考え抜かれた楽膳の漆器の椀、伊野正峰の九谷焼など、異素材の組み合わせによってワンランク上の食卓を演出できる品々が並んでいました。印象的だったのは、神仏具・酒器メーカー、ヤマ亮横井製 陶所の酒器「ころん」。片口の中に、冷酒の温度をキープするための氷受けを入れられる構造のオリジナル酒器です。淡いパステルの色展開で、特殊な構造ながらも女性受けするぽってりとしたシンプルなフォルムも魅力的でした。

【伊野正峰 株式会社】九谷焼:「ビアジョッキ、酒器」
【雄勝硯生産販売 協同組合】雄勝硯、雄勝玄武石製品:「テーブルウェア」
【有限会社 東北工藝製作所】玉虫塗ガラス食器:「TOUCH CLASSIC」
【有限会社 ヤマ亮横井製陶所】神仏具、酒器:「酒器ころん」
【合同会社 楽膳】会津漆器、食器、生活雑貨:「楽膳椀」



香りでくつろぐ

またリラックスタイムといえばアロマによる効果は外すことができません。各社の専門技術を生かし、様々な切り口で、香りにまつわるプロダクトを出展していました。ギフトにもぴったりなアスカムの「炭のチョコラ(精油付き)」や 消臭効果のあるしっくい製のオブジェ田川産業の「ルミエキューブ」。また伝統工芸品である稲藤の「日永うちわ」や小大黒屋商店のアロマ和ろうそく「灯之 香」(ほのか)など、ほんのりと香りで癒されるアイテムも、ギフト需要を見込むことができそうです。

【株式会社 アスカム】セラミック炭、生活雑貨:「炭のチョコラ(精油付き)」
【株式会社 稲藤】伝統工芸品 日永うちわ:「日永うちわ」
【株式会社 小大黒屋商店】和蠟燭:アロマ和ろうそく「灯之香」(ほのか)
【田川産業 株式会社】しっくい空間研究所:「ルミエキューブ」



肌ざわりで癒される

そして、視覚とともに直感的に手に取りたくなるのが肌ざわりのよいアイテム。 無垢の木材を使って温かみのあるプロダクトに仕上げた木村木品製作所の「りんごの木のサニタリーアイテム」や、群馬県桐生の着物の帯に使われていた織物技術をモダンなプロダクトデザインでホームファニチャーに展開する井清織物の「OLN」、MoMA(ニューヨーク近代美術館)でも人気商品となった松井ニット技研の「マルチストライプシリーズ」など、センスの光るプロダクトが印象的でした。

【有限会社 井清織物】織物製品:「OLN織物製品」
【有限会社 木村木品製作所】津軽の木工品:「りんごの木のサニタリーアイテムCHITOSE」
【株式会社 松井ニット技研】ニット製品:「マルチストライプマフラー」

2016年の来場者の特色としては、中国系のバイヤーの増加が顕著とのこと。旅行者の急激な増加傾向からも読み取れるように、中国をはじめアジアでも日本の伝統工芸品や日用雑貨への関心が高まっています。Rin crossingのブースで も、アジア圏のインテリアショップ、雑貨店のバイヤーによる商談が目立ちました。今後はアジア圏への展開も見据えたプロダクト開発やプレゼンテーションが、ひとつのキーワードになると言えそうです。
今回編集型のブース演出を仕掛けた足立正氏は、「年々クオリティが上がるインテリアライフスタイル展では、単にプロダクトアウトの情報発信だけではバイヤーに響きにくくなってきていると思います。市場でいかに新しい売場づくりができるか、バイヤーも“店頭の編集テーマ”と“テーマに沿ったプロダクト”にアンテナを張っているのを感じますね。そんななかでつくり手と売り手をつ なぐRin crossingが担う役割のひとつが、今回のような編集型店頭の提案であると考えています。バイヤーにとってはもちろんですが、つくり手である参加メーカーの皆さんにとっても、ものづくりのヒントやコラボレートなど新たな 取り組みのきっかけになる“仕掛人”的役割を目指しています」とRin crossingが進む方向性を語りました。

■会期中の来場者数:30049人  ■Rin crossingの来場者:約450人


■動画レポート

■Rin crossing 交流会を開催しました

「インテリアライフスタイル」開催中の6月1日には、Rin crossingのブース出展に併せ、参加メーカー、登録バイヤー、クリエイターなど多くの方々にご参加いただき、交流会を開催しました。異業種の方々やデザイナーなど、普段は交流のない人との出会いや販路拡大のチャンスがあると参加の皆様には毎回ご好評いただいています。次の機会にはぜひご参加ください。


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