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創り手たちのStory

Home > 創り手たちのStory #009 (八幡化成株式会社)

#009 八幡化成株式会社2013/02/12

プラスチックの可能性を広げるおしゃれでカラフルなインテリア雑貨

山あいの町から生まれる、おしゃれなプラスチック製品

北欧の自然をイメージさせるカラーリングのバケツや、メガネの形をしたバッグハンガーなどの雑貨ブランド「セルテヴィエ」シリーズがヒットし、国内はもとより欧米のバイヤーからも注目を集めているプラスチック雑貨製品加工の八幡化成株式会社。

数々のメディアに取り上げられる洗練された商品群は、長良川の清流と名水の城下町・岐阜県郡上八幡(ぐじょうはちまん)の豊かな自然のなかで生まれています。

「プラスチック加工は冷却に水を使うため、地下水豊富なこの土地に助けられています。産業排水といっても金型を冷やすだけなので汚染はなく、当社の用水路には夏になると蛍が舞います。この土地において胸を張ってやれる仕事だと思っています」と高垣常務

「創業は1965年、私の祖父が起業しました。プラスチック産業は、岐阜県の地場産業のひとつ。ここ郡上市では目立った産業ではありませんが、高度成長期でしたし、モノづくりがしたいという思いで始めたようです」と、常務取締役の高垣克朗さん。

当初はメーカーの下請けが中心で、先方から金型を預かり、さまざまな製品のパーツ製作を行っていました。高垣常務の父である二代目になってからは、松下電工など大手企業のノベルティグッズの製作に注力します。

「企画を一から考えて売り込み、型を作成して、何十万個とドーンと発注を受けてつくっていました。受注を待つばかりではなく、『こんなのどうですか』と言える仕事がしたかったのだと思います」

便利でおしゃれな、世の中にないバケツを

転機となったのは、二代目の急逝とバブル崩壊でした。折しも新工場に移転したばかり。ノベルティ市場が縮小するなかで、現代表取締役社長の高垣美代子さんは、「店頭で見て、選んで買ってもらえる」自社製品に取り組む決意をします。最初につくったのが、現在も一番の人気を誇るフタ付きバケツです。

「当時のバケツは実用性を重視したものばかり。もっと便利でおしゃれな、世の中にないバケツをつくればニーズがあるし、競争にも負けないという思いでした」と高垣社長。

 

高垣美代子社長がデザインから考えたフタ付きバケット〈omnioutil〉。現在、製品デザインは同社専属のデザイナーが行っています

 

卓上スタンドとしても使える〈バックハンガー グラス〉

完成したバケツは部屋のなかに置いても違和感がなく、キッチン用品や子供のオモチャなどの収納に便利。スツールにもなり、持ち手にホースを固定する穴があるなど多機能で、使い勝手の良い商品です。しかし、当時の主な販路であった量販店やホームセンターでは売場にマッチせず、お客様になかなか価値が伝わらない状況が続きました。

オンリーワンの価値を伝えるブランド構築

こうした状況を打破するために2007年から同社が取り組んでいるのが、インテリア雑貨市場に販路を拡げるブランド事業です。〈セルテヴィエ〉シリーズでは、プラスチックならではの鮮やかな発色と高いデザイン性に加え、レザーのようなしっとりした手触りのエラストマー樹脂を用いた製品でオンリーワンの価値を打ち出しています。

社員は少数精鋭で22名。デザインを行う企画室は3名で、うち2名が郡上八幡出身。主に海外との商談を行う語学堪能な社員も

 

射出成型機で成型した製品は、すべて目視によってチェックしています

「エラストマー樹脂は汎用樹脂に比べて成形がむずかしく、価格も約3倍。困難な条件下で粘り強く試作を重ね、型の形状に合った最適な条件を見いだし、安定して成形する技術を確立しました」と高垣常務。

インテリア雑貨関連の展示会にも積極的に出展してアピール。11年に初めてフランスのメゾン・エ・オブジェに出店した際には、ヨーロッパ各国のバイヤーたちから「こういうものは初めて見たよ!」と熱狂的な反応を受け、その後も現地百貨店やニューヨークのMOMA、パリで有名なギフトショップなどから次々に大口発注がかかっています。

 

2013年1月、ニューヨークで行われた「ニューヨーク国際ギフトフェア」、フランス・パリで行われた「メゾン・エ・オブジェ」に出展。カラフルな色合いとデザインが好評で新規のお客様からのご注文も。とくにニューヨークでは大手バイヤーとの出会いもあり、手応えを感じました

「デザインの本場で通用するのか挑戦する気持ちでしたが、非常に良い形で〈セルテヴィエ〉のデビューを飾れたと思います。海外展開が視野に入ってきたことで、サイズを含めたデザインやパッケージングも変わりました。品質表示等にも英語を併記しています」

バイヤーとメーカーが互いにアプローチしやすい環境を

現在、〈セルテヴィエ〉シリーズのアイテム数は100を超え、同社の大きな柱に育っています。最新作の和風ランチョンマット〈TAKU ZEN・卓然〉は、樹脂製でありながら織物の見た目と質感を表現すべく、3年がかりで開発した自信作。拡大鏡で表面を見ると微細な編み目が再現されており、上質感を醸し出しています。

織物の質感を再現した〈TAKU ZEN・卓然〉

「ここまでこだわり抜いた技術は当社にしかないと自負しており、いかにコストが安くても海外では真似ができないと思います」と胸を張る高垣常務。Rin crossingには、バイヤーとメーカーがお互いにアプローチしやすいような環境づくりを期待しています。

「それぞれに狙いのターゲットがあり、声かけても無理やろな、合わないと思い込んでいる場合がありますよね。サイト上で互いの情報を知ることでこうした思い込みを解消し、より的確に、スピーディーにマッチングできるようになるといいですね」

八幡化成株式会社
(ハチマンカセイカブシキガイシャ)

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